功力拳 Gongli Quan
功力拳は、近代中国武術の聖地「上海精武體育會」において、初学者がまず身につけるべき『精武基本十套路(十種類の標準套路)』の第一門に位置づけられる極めて重要な拳術です。

功力拳はその名の通り、“功(鍛錬)”と“力(実力)”を養うことを目的とした基礎鍛錬の拳法であり、精武武術を学ぶ上で極めて重要な基本套路の一つです。
北派少林拳の流れを汲み、力強く伸びやかな動作と、攻防の理にかなった実戦的な技法が特徴です。
精華武術會では、近代中国武術の礎を築いた上海精武體育會に伝わる伝統套路「功力拳(こうりきけん)」を体系的に指導しています。
■ 功力拳の特徴
功力拳は、動作そのものは比較的簡潔でありながら、正確な馬歩・弓歩などの歩型、腰の転換と全身協調、発力(勁力)の統一、剛健で明確な攻防意識を徹底して養う構成となっています。
一見すると素朴な動作の連続に見えますが、姿勢・重心・呼吸・力の方向が整わなければ、真の「功力」は身につきません。
繰り返しの鍛錬を通して、下盤の安定、体幹の強化、そして実用的な打撃力を養成していきます。


■ 精武武術における位置づけ
上海精武體育會では、武術を「強身健体」と「実戦精神」の両面から体系化しました。
功力拳はその理念を体現する套路であり、武術初心者には“基礎の確立”、経験者には“動作の精度向上”、指導者には“原理の再確認”という重要な役割を担います。
精武武術の代表的な套路(節拳・黒虎拳・大戦拳など)へと進むための土台を築く拳として、当会では特に重視しています。
■ 精華武術會での指導方針
当会では、単に形をなぞるのではなく、なぜこの姿勢になるのか、どこに力を集めるのか、攻防上どのような意味を持つのかをレベルに合わせ一つ一つ丁寧に解説しながら指導しております。
ゆっくりとした分解練習から始め、段階的に速度と発力を高め、最終的には剛健で気迫ある演武へと昇華させます。


■ 功力拳を通して養われるもの
正しい身体構造、安定した下盤、実用的な発力、精神集中と忍耐力。
功力拳は派手さよりも“鍛錬の積み重ね”を重んじる套路です。
しかしその積み重ねこそが、真に強い武術の根幹となります。
精華武術會では、上海精武體育會の伝統を尊重しながら、現代に生きる武術として功力拳を継承しています。
基礎を大切にする方、本物の功夫を身につけたい方にこそ、ぜひ学んでいただきたい内容です。
ご興味のある方は、ぜひ見学・体験にお越しください。

